ベースをピック弾きすることは邪道?

もちろん邪道なんかではないのだけど、昔から実はそんな議論というか、無駄な言い合いは続いている。きのこたけのこ戦争だって、実際どちらも美味いのだw

 

特に、ロックの現場では圧倒的というほどではないけど、ピック弾きするベーシストの方が多いと断言していいだろう。その理由はよくわからないけど、ピックで弾く方が多少簡単で始めやすいということはあるのかもしれない。ロックってなんか勢いでバンドやっちゃう雰囲気あるし、実際のところかつての私もそうだった。

 

私の場合は、もともとそれ以前からやっていたアコースティックギターを、ほとんどピック弾きでやっていたから、ベースに持ち替えてもピックで弾くというのが当然だったんだけど、ある時にピック弾きに挫折してしまって、それ以来指である。何に挫折したかというと、三連符だ。ピックを弦に対して上下にピックする、いわゆるオルタネイトピッキングだと、三連符が続くと奇数拍と偶数拍でアップとダウンの順番が・・・どうでもいい話なのでやめる。

 

さて、ピック弾きの名手と言えば必ず上げられるのがイエスクリス・スクワイだ。

youtu.be

 

リッケンバッカーのベースでゴリゴリと弾きまくっておられる。なかなかにメロディアスなベースラインであることも多く、イエスの楽曲はクリス・スクワイアなしではありえない非常に特色のあるベースを弾く。クリスのピック弾きは決して指弾きでは再現不可能だと思う。

 

続いては、前回の記事でも触れたキャロル・ケイ

 

youtu.be

 

このダイアナ・ロスの曲でジェームス・ジェマーソンみたいなベースを弾いているのがキャロル・ケイだ。こういう感じで、指弾きと全く遜色なくピックでグルーブ感たっぷりのベースが弾けてしまうわけである。キャロル・ケイはもともとはジャズのセッションギタリストなのでピック弾きになったのだろうけど、ギターの方もなかなか上手い。

 

ところで、実は私、あまりピック引きの名手は知らない(笑)。いっぱいいるのは知っているが、特に興味を持ったこともない話なので、こんなタイトルにしてちょっと困っている。だから思いつきで紹介するしかないのだけど・・・今思いついたのは、日本人ベーシストではもはやレジェンドな亀田誠治

 

youtu.be

 

亀田誠治といえばどうしたって椎名林檎を切り離せない。椎名林檎がいなくても亀田誠治は成立しただろうけど、失礼ながらぶっちゃけその知名度椎名林檎に依存したものであることは疑いの余地はない(ミュージシャンなんて運が大きい部分はあるよねって言いたいだけで、他意はない)。それはさておき、亀田さんのベースはピックだけじゃなくて指だって使うし、スラップだってするので、万能ベーシストである。もちろんどの奏法でも抜群に上手い。私が覚えているのは、まだモヒカン刈りの亀田誠治さんが丸の内サディスティックで例のベースソロを弾くところなんだけど、あれは初見でかっこいいと思ったなぁ。

 

というわけで、よく知らないからあんまり紹介は出来なくてすまない。この記事書くのに「ベース ピック弾き 名手」なんてググって他のブログを見たりしていたのだけど、上三名は完全に他でも挙げられてるし、私の出る幕ではなかったようである。ただ、私の知らないこんな人もいたというのはちょっと驚いたのでこのブログでも紹介しておく。発想としてはありがちだけど、本当にやってる人がいるとまでは思わなかった(笑)

 

youtu.be