遥かなる才能を持つ女性ベーシスト達

ほんとは「女性」ベーシストなんて区分けしてはいけないし、事実として区分けするのも意味がないと思っている。音楽においてその才能はもはや随分前から男女平等、LGBTも含めて平等だ。ていうか差などない。

 

だけど、あえて今回はこのタイトルとさせて頂く。僕は古い人間だから、どうしても世の中の人間を、男vs女で見てしまうところがある。そして性差別撤廃運動は女が男に勝つための運動であり、女性が男を奴隷化することを目的にしているんじゃないかとすら思っている(思ってないw)。で、実際、特にベーシストの世界ではもう、男は女に太刀打ちできないんじゃないかと思っている。いやもうね、そのあまりの才能の凄さに口をポカンと開けて見惚れるほかはないのだ。

 

というわけで今回も先ずはそのうちの一人目の紹介。

 

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エスペランザ・スポルディングだ。グラミー賞は取るわ、かつての米国大統領オバマの前で演奏するわ、本場米国でも絶賛状態。いやー、こんなすごい才能が世の中に存在し得るのかと、エスペランザの存在を知った時には信じ難かったね。彼女の場合、もちろん単なるベーシストに留まらない、一体どこまでその才能は広がるんだというくらい音楽的才能に溢れまくってる人なのだけど、なんでも出来てしまうんだから仕方ない。完璧だ。そして当然の当然のことだが、ベースも抜群に上手い。僕の中ではTal Wilkenfendと同レベルの存在であり、Jacoの再来であって、マーカス・ミラーが持っていたベーシストヒーローの座は彼女に明け渡さねばならない。

 

というわけで、もはや、エスペランザ一人で全男性ベーシストの負けは確定しているわけだが、なおも女性ベーシストは容赦なくその才能を男性にぶつける。

 

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イーリス・トルーさん。え? 誰それ? って? しかもベーシスト違うやん? って? ・・・ええまぁ、単に私個人的に好きなんでw  でも凄いでしょ、ルーパー使って一人で全楽器を一度にやっちゃうんですよ。その上、アレンジセンスと、このMVのクオリティの高さ。多分、確かまだ二十歳くらいの人で、自分で立ち上げたレーベルで活動しているそうです。ベーシストじゃないけどベースだって上手いもんです。ともかく凄い才能だってことには間違いありません。一人で全部やる男性も世界には結構いますが、センスの良さではおそらく男性は太刀打ちできませんね。

 

さてラストは・・・

 

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Kynga Glykってポーランドジャズベーシストさんです。 この人も若くて、まだ二十歳くらいなんですってさ。二十歳でこんなベース上手かったらあかんとは言わへんけど、にしてもお上手です。ここで弾いているのはJacoのDona Leeの完コピなんですけど、この難曲を笑顔で弾く人は見たことありません。Youtubeにもたくさんこの人の動画は上がってますが、バカテクの上に音楽センスもかなりいいんじゃないかな。

 

というわけで今回は短く、才能溢れる女性ベーシストの焦点を当ててみましたっ。